報告書・資料

第1期活動報告

第1期活動報告

「福島移住女性支援ネットワーク」の結成

3・11の被災と放射能汚染にさらされている福島県で暮らさざるをえない外国人、とりわけ移住女性に対する支援は、急を要する。
私たちはまず、福島県下のフィリピン人コミュニティ「ハワクカマイ」による「英会話教室・プリスクール」の設立と運営を支援することにした。そのことによって、被災したフィリピン人の雇用を確保すると共に、また、韓国人・中国人など移住女性たちによるコミュニティ形成やエンパワーメントをうながすことになると考えたからである。そのために私たちは2012年7月、「福島移住女性支援ネットワーク」を結成した。

第1期(2012年1月~12月)の活動



<2011年>
○震災直後の4月、福島県下のフィリピン人移住女性たちが自助組織「HAWAK KAMAY(手をつなごう)FUKUSHIMA」(ハワクカマイ)を結成。

<2012年>
○1月6日、「ハワクカマイ」の会長と副会長が東京のNCC-JEDRO(日本キリスト教協議会震災対策室)を訪問し、①子どもの健康が心配、②職業訓練プログラム(EFLトレーニング)をやりたい、と相談。
○2月21日、外キ協担当者は、震災前から在日フィリピン人の支援活動に取り組んできた京都YWCAの担当者および日本YWCA震災担当幹事たちと一緒に、「ハワクカマイ」のメンバーと話し合い、彼女たちの自立・就労プログラムを支援することに。
○3月7日、外キ協・YWCA・ハワクカマイの三者の担当者で話し合い、就労プログラムの一つとしてプリスクール設立を検討。その具体的な準備を始めることに。
○3月13日、仙台で開かれた≪外国人被災者支援プロジェクト≫(東北ヘルプ/外キ協/NPO笑顔のお手伝い)共同運営委員会で、福島プログラムを支援していくことで合意。
○3月22日、外キ協・YWCA・ハワクカマイの三者の担当者で話し合い、プリスクールの開設に向けて話し合う。年間活動計画と予算、およびプリスクール開設に向けての行程表と予算を作成していく。
○3月30日≪外国人被災者支援プロジェクト≫の国内募金から、ハワクカマイに運営補助金を送る。
○4月2日、「カトリック東京国際センター」(CTIC)が、プリスクール開設準備資金をハワクカマイに送る。
○4月16日、ハワクカマイは福島市の住宅街に「英会話&プリスクール」教室を設けて、その開所式をおこなう。4月の無料レッスンを受けた12人(大人3人、子ども9人)が英会話教室に通う。教師はいずれもフィリピン人女性たち。そのあと、外キ協・YWCA・ハワクカマイの三者の担当者会議。
○5月16日、ハワクカマイは、英会話教室の入学式をおこない、自立・就労プログラムを始める。
○5月21日、外キ協・YWCA・ハワクカマイの三者の担当者会議。
○6月13日、外キ協・YWCA・ハワクカマイの三者の担当者会議。福島県の被災者、とりわけ孤立している外国人被災者に対する支援が急務であるとして、≪福島移住女性支援ネットワーク≫を設立することとし、その目的と活動、運営を決める。
○7月8日、福島市で「福島移住者フェスティバル」を開催。ハワクカマイを中心に、福島県内のフィリピン人女性とその家族たち250人が参加。私たちは、福島県下のフィリピン人・韓国人・中国人など移住女性全体への支援をめざす≪福島移住女性支援ネットワーク≫への参加を呼びかける。
○7月18日、≪福島支援ネット≫第1回運営会議。
○8月26日、≪福島支援ネット≫の第1回セミナー開催(福島市)。
○9月20日、≪福島支援ネット≫第2回運営会議。
○10月24日、≪福島支援ネット≫第3回運営会議。
○11月21日、≪福島支援ネット≫第4回運営会議。
○12月19日、≪福島支援ネット≫第5回運営会議。

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